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ドローン事件 テロリズム

ドローン事件 テロリズム

 

テロリズムという言葉の持つ、強い反道徳性・反倫理性を活用するかたちで、「自らとは異なる立場に立つ者のアピールや実力行使」に対して、「それはテロリズムである」というレッテル(ラベル)を貼るという方法で、非難を行うという方法論・戦術がある(プロパガンダ)。この非難の対象とされるものには、しばしば政治的アピールや非暴力直接行動などが含まれる。歴史的にも労働運動やマハトマ・ガンディーの非暴力不服従運動をイギリス政府はテロリズムと位置づけた。

しかしながら、ある行動が、利害が対立する者からの「テロリズム呼ばわり」に基づいてテロリズムになるわけではない。利害対立者の行動をテロリズム呼ばわりするというのは、単に言語上の修辞(レトリック)である可能性があり、その行動がテロリズムに分類されるべきものであるかどうかを決定するものではないということには注意する必要がある。しばしば「利害対立者からのテロリズム呼ばわり」は、テロリズム呼ばわりした者とテロリズム呼ばわりされた者との不仲の存在証明にすぎない。

テロリズムは暴力が関わる複雑な現象である。テロリズムの中核的な概念は「社会への何らかの訴えかけが意図された、物理的被害よりも心理的衝撃を重視する暴力行為」であると捉えることができる。

 

 

昨年12月計画一度断念

 

 

首相官邸(東京都千代田区)屋上で小型無人機「ドローン」が見つかった事件は25日、前日夜に出頭した山本泰雄容疑者(40)が逮捕されたことで急展開した。山本容疑者は関西電力大飯原発(福井県おおい町)から約5キロの同県小浜市に住んでおり、自身のブログで原発政策への抗議を訴えていた。被災地や反原発の活動に取り組む人たちには複雑な表情が広がった。【狩野智彦】

 

山本容疑者は小浜市内に住む「官邸サンタ」を名乗り、昨年7月から今年4月まで43本の記事を投稿していた。

昨年7月には、原発の立地自治体に隣接する同市について「原発が事故ると直撃コースだから避難することになる」と指摘。九州電力川内原発の安全審査の合格内定に触れ、「川内が動けばドミノ倒しのように全国の原発が動く」「再稼働まで時間ないからデモは一旦パス…再稼働に反対する活動ではなく再稼働を止める活動をしなくては」「テロをも辞さない」と書き込んでいた。

また、「反原発アピールなら汚染土か」として、昨年10月~今年3月に計3回、福島県の帰還困難区域周辺を訪れ、土を採取した経緯を明かした。第3次安倍政権が発足した昨年12月24日には、「新閣僚とマスコミがそろう官邸中庭に汚染土積んだドローンを下ろす」と、車で官邸周辺の駐車場に到着。しかし「飛ばせない…スティックを動かせば離陸できるのに」などと、いったんは断念した心境をつづっていた。

その後、4月8日に官邸へドローンを墜落させ、12日投開票の福井県知事選に混乱を生じさせようと計画。「(ドローン規制の)法整備前に飛ばしてしまおう」とし、ドローンや「汚染土100グラム搭載」とした容器と発煙筒、ドローンに貼り付けた「原発再稼働反対 官邸サンタ」とのメッセージなどの写真を掲載した。

実際に操縦した経緯も時系列で示し、7日午後に小浜市を出発し、9日未明にドローンを操縦、同日午前に同市に戻り、「帰宅後ニュースを見るが…何も報道ない」とした。22日にドローン発見が報じられると、「遅せーよ職員!」と反応しながらも、「放射線も感知してくれたか…液体とか言ってるけど土だし」「平常心を保つのが難しい」と明かした。小浜署に出頭した24日午前には「自分の無能さが悲しい」と書き込んだ。